出水のツル渡来地荒崎
出水は日本一の鶴渡来地で、毎年シベリアから1万羽以上のツルが越冬のため出水北部海沿いの干拓地、荒崎にやってきます。 約8割はナベヅルと言われる黒いツルで、2割弱がマナヅルです。その他ではナベグロヅル、カナダヅル等がわずかですがやってきます。 10月中旬から3月頃まで約半年間出水に滞在し、ねぐらである荒崎の広大な田んぼを中心に、昼間は出水市内全域にある田んぼに飛び立っていき、家族やグループ がいたるところでエサを啄ばむ光景を見ることができます。全国にツルにまつわる伝説や昔話があることから、昔は日本各地に分散して渡来していたようです。 出水でも戦前は数百羽程度しか来ていませんでしたが、戦後餌付けしたため徐々に増えていき、10数年前から毎年一万羽を超えています。 平成27年は歴代最高の1万7千羽が飛来したこともあり、日本ではほぼ出水に集中するようになりました。

ねぐらから一斉に飛び立つツル

マナヅル夫婦の飛翔

ナべヅルの団体飛翔